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「今日はハイドンで寝るだろうな」と思いきや、予想に反して眠気を催したのはブラームスだった・・・
ハイドンの44番は比較的万人向けの曲だろう。第1楽章はモーツァルトのピアノ協奏曲みたいだし、第3楽章はベートーヴェンみたいだった(逆か。ハイドンをみな手本にしているのか・・・)。シンフォニカーの音色的はハイドンに良くあってたように思うが、少しメタリックな感じも否めなかった。
プロコフィエフは素晴らしかった。伊藤さんのヴァイオリンは非常に憂いに満ちた音色で、実に正確な音を放っていた。終始ヴァイオリンの出番があったので目が離せなかった。おかげでオケをあまり聴いていない・・・ 第1楽章での往復ビンタならぬ往復ピッチカートや、第2楽章の超絶技巧など聴きどころ満載。常にオケを引っ張る力演だった。伊藤さんの演奏はまた聴いてみたい。
さて問題はブラームス。まさにランナーを背負っての大暴投といったところ。冒頭から非常に重いホルンとトロンボーン。弦にも艶がなく表情に乏しかった。何しろ金管が別働隊のよう。分離分割方式といったところ。第2、3楽章も良いところがなく、解像度の低いまま第4楽章へ。セガルの熱い指揮も虚しく終わるのかと思いきや、フィナーレでその炎がオケに燃え移り真っ黒焦げ・・・やり過ぎです。バランスも何もあったもんじゃありません。
しかし観客からは熱い「ブラボー」。終わり良ければ全て良しなんですかねぇ(終わりが良くなかったのだが)。3曲とも拍手はフライングだったし・・・
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